アホエンを最大限に引き出す低温調理にんにくサラダチキン

こんにちは!

さて、今回はにんにくの栄養を効率よく生産することのできる低温調理レシピです。

 

ただ、今回はレシピというよりも、低温調理だからこそ実現する、低温調理活用法(=温度管理が重要)という感じになります。

温度と時間設定などのレシピ自体はこれまでの記事とほぼ同様になりますが、低温帯で調理することによって発生する、健康に関与する偉大な成分を引き出せる、知って役立つ情報になるかと思いますので最後までどうぞよろしくお願いいたします!

 

それでは早速、まず今回注目する成分からご紹介です。

その名も「アホエン」

にんにく

独特な名前ですが、アホエン(ajoene)=アヒージョ(ajillo)の”アヒ”です。

アホエンはにんにくに多く含まれる殺菌成分「アリイン」が調理工程を経て変化する、健康に大きく関与するアミノ酸の一種です!

昨今の研究ではがん抑制効果があると発表されているほか、血小板凝集抑制作用(=血栓などを防ぐ作用)があるともされており、期待大な成分となっております。

 

そもそも生のにんにくのかけらの状態では、「アリイン」という殺菌成分として存在しています。

アリインの状態だと無味無臭ですが、切るなりすりおろしたりすると、アリイナーゼという酵素によってアリインがにおい成分のアリシンへと変化します。切ってから途端に臭うのはこれが理由ですね。

 

アホエン出てこんやん!と思われた方、少々お待ちください。ここからが低温調理によってアホエンを最大限に引き出す秘訣になります。

 

多くのにんにくの健康成分は、主にアリシンが加熱調理によって他の成分に変化することで生まれます。

今回アホエンを取り上げていますが、加熱調理することによって他にもスルフィド類の臭い成分など様々な成分に変化するので、オイルににんにくの風味を移して調理する料理などは栄養価的にもかなり良い感じです。

 

ここまでまとめますと、にんにくが傷つくことによってアリインがアリシンへと変化。

このままの状態でも殺菌成分ですが、アリシンを加熱調理することでアホエン、また他の成分への変化するのですが、100度以上の高温で調理すると酵素のアリイナーゼが失活してしまうのでアホエンは発生しません!

 

【重要】アホエンへの変化に必須条件は「60度~80度」で加熱調理すること。

そう、まさしく低温調理器がベストなんです!

にんにくをできるだけ細かく刻んだ状態(=すりおろし)で低温調理することによって、アホエンを最大限に引き出すことができるという訳です。

すりおろしにんにく

逆に、臭うのを避けたいのならば、にんにくをかけらのまま無傷の状態で高温調理すればアリイナーゼが失活してアリインのまま、臭うことなく体内に取り込む事が可能です。

ということで、低温調理でアホエンを最大限に引き出すのは非常に簡単。いつもの低温調理レシピにすりおろしにんにくをプラスするだけです!

 

【材料】

  • 鶏むね肉…1枚
  • オリーブオイル…大さじ1程度
  • 塩…上記総量の0.9%
  • すりおろしにんにく…1かけ弱~1かけ分
    (にんにくチューブの場合:小さじ1/2~1弱。チューブの場合は塩分が含まれているので塩加減を気持ち減らすのも良し。)

【作り方】

  1. 低温調理器を61度で1時間30分にセットする。
  2. フリーザー袋に材料全てを入れ、軽く揉み込む。
  3. 浸水法で袋を真空状態にし、お湯に沈めてあとは待つのみ。
  4. 袋にエキス入りのオイルがたまるので、袋の中に醤油と酢(分量外)を小さじ1程度づつ入れて混ぜればドレッシングができます!
アホエンを最大限に引き出す低温調理にんにくサラダチキン

袋の中で軽く揉み込んで仕込み完了。

アホエンを最大限に引き出す低温調理にんにくサラダチキン

浸水法で袋の空気を追い出して真空状態にしてお湯に沈めて待つのみ!

 

盛り付け時に強めにブラックペッパーを強めに振ると、より美味しいです。

アホエンを最大限に引き出す低温調理にんにくサラダチキン

これ、たまらなくクセになるおいしさです!にんにくが入るだけですごくジャンクな味になります!

 

温度帯は60度~65.5度であれば、アホエンへの変化かつ、肉のたんぱく質の変性手前(アクチンの変性)の温度で、肉の水分を保持したまま柔らかい状態で仕上げることが出来ます。

筆者は61度で1時間30分という設定を好んでいますが、基本的には「設定温度が2度上がると、必要時間は半分になる」ので、これをベースにお好みの設定で活用してみてはいかがでしょうか。

 

チューブのにんにくには添加物や保存料が入っていますが、小さじ1杯の量ですのでそこまで気にする必要はないと思っています。

生の方がより良いですが、楽さを優先して筆者は添加物少な目のチューブタイプを愛用しています。ものによっては添加物フリーのチューブもありますので、気になる方は下に筆者が使用しているもののリンクを貼っておきますのでご参考までにどうぞ。

以上、だいぶ長くなりましたが今回はこれでおしまいです。最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼添加物は保存性アップ目的のph調整剤のみの自然派すりおろしにんにく。

▼低温調理器 定番のAnova/BONIQ、手始めにプチプライスなものから始めてみるのも◎です。

▼低温調理にぴったりな容器。保温性、サイズ感ともに◎です。

▼海外製の低温調理器で付属しない場合は3P→2Pに変換アダプタが必須です。

▼ホールペッパーが数種類ミックスされているレインボーペッパー。割と大粒に挽けるミル付きタイプで香りがダイレクトに来るのでとても良いです。

 

▼塩は安定のアルペンザルツ。品質とコスパが良く、長らく愛用中。

▼オリーブオイルは加熱調理用であればそこまで高価なものでなくても大丈夫かと思います。

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低温調理サラダチキンとタンドリーチキン

こんにちは!皆さま、低温調理器活用されてますでしょうか?

低温調理というと、お店で出てくるプロ並みの料理を作るようなイメージもありますが、基本的には放っておくだけの簡単調理。いくつも記事を書いていて今さらですが、上手に活用して毎日の栄養補給においしく役立てていきたいところです。

ということで今回は毎日のタンパク質補給にもお酒のお供にも、さらにさらに子供でも喜んで食べてくれそうな鶏むね肉の低温調理レシピです!

題して「サラダチキンにカレー粉プラスするだけ!低温調理タンドリーチキン」

ほんの少しのカレー粉をプラスするだけで、いつもの低温調理サラダチキンがタンドリーチキンのようなジャンクな味になります!
実際には余計なものは一切使っていないので、いつものサラダチキンにちょっと飽きてきた時にもまさしくおすすめです。
(基本の低温調理サラダチキンレシピはこちら→低温真空調理で基本のき!鶏胸肉でサラダチキンの作り方)

それでは簡単ですが、レシピです!

 

【材料(倍量に増やしてもOK)】

  • 鶏むね肉…1枚
  • オリーブオイル…大さじ1
  • 塩…上記総量の0.9%の量
  • カレー粉(ルーではなくスパイスの粉)…小さじ1/3程度
  • ブラックペッパー…適量

【作り方】

  1. 低温調理器を61度で1時間30分にセットする。
  2. フリーザー袋に材料全てを入れて全体を揉み込む。(袋が切れないように優しく)
  3. 低温調理器が設定に達したら2.を【浸水法記事リンク】で真空状態にしてお湯に沈めてあとは待つのみ。
低温調理サラダチキンとタンドリーチキン

カレー粉入れるか入れないかの違いです。

低温調理サラダチキンとタンドリーチキン

61度で1時間30分

低温調理サラダチキンとタンドリーチキン

完成!

 

以上です。簡単!

私は鶏むね肉を低温調理する時は2枚いっぺんに調理するのですが、1枚は基本のサラダチキン、1枚はカレー味のように違う味付けの同時調理はかなりおすすめです。冷蔵庫のチルド室で作って1週間くらいは日持ちします。

ブラックペッパーは袋に仕込んで調理してしまっても良いですし、切り分けてから振りかけてもどちらでも大丈夫です。胡椒の香りは揮発性なので、どのみち食べる直前にミルでガリガリ挽くとスパイシーさが際立っておいしいですよー。

低温調理サラダチキンとタンドリーチキン

中は肉本来の美しい桜色を保ったまましっとり柔らか、表面はカレーのスパイスとオリーブオイルがまとってはっきりした味付けのヘルシータンドリーチキン。ぜひ試して実感していただけましたら幸いです。

ということで本日はここまでです。最後までご覧頂きありがとうございました!

 

▼低温調理器選びは信頼のメーカー、しっかりレビューされているものを選んでください。

▼低温調理器用、ちょうどいいサイズのおすすめ容器。

▼余談ですが、低温調理時の保温にこんな便利なアイテムもあります。保温用ウォーターボール。

▼アルペンザルツ、GABANのカレー粉、オリーブオイル

▼低温調理用の袋は「冷凍できる耐久性のもの」が必須です。

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生姜ベースの中華風チョップドサラダ

こんにちは!

新年度となり、元号も令和に決定。何か新しい事が始まる予感を感じさせるかと思いきや、身の回りは何事もなく時が過ぎるもので、特に何かが変わることもなく平然と過ごしております。笑

 

さてそんな令和発表後一発目はチョップドサラダです!

先日、フィリップスのマルチチョッパーがあれば自力でみじん切りしなくても一瞬でチョップドサラダができるよーという記事をアップしたのですが、便利さのアピールだけで実際はただのみじん切りを皿に盛ってどや顔で終わりましたので、今回はサラダらしいものをレシピとして上げようと思います。

今回のはお肉も加わって食感も楽しい、お店で出てきてもおかしくないチョップドサラダです。

マルチチョッパーがあれば野菜を刻むことに関しては僅か数秒。自力で刻むにしてもそこまでまな板にばらけるような葉物野菜ではないので、チョッパーある方もない方も、ぜひお試しいただきたい割と自信作となっております!

また、低温調理器ユーザーならではのひとひねりも加わっていますので、健康意識もかなり高めで体に悪いものが一切入っていないサラダになっています。これからの季節さっぱりしつつも栄養価も高く腹持ちも良いおすすめの一皿、題して「低温調理サラダチキンとにんじんきゅうりの生姜中華チョップドサラダ」です。

それではレシピです!

 

【材料(1~2人分)】

  • 低温調理サラダチキン 1/2枚
  • きゅうり 1本
  • にんじん 1/2本
  • ★おろししょうが(チューブでも可) 小さじ1程度
  • ★てんさい糖顆粒 小さじ1/2
  • ★醤油 小さじ1
  • ★酢 大さじ1
  • ★ごま油 小さじ1
  • ★ラー油 2プッシュ程度
  • ★いりごま白 小さじ1~お好みで増やしてOK

【作り方】

(低温調理サラダチキンは予め用意しておく。→低温真空調理で基本のき!鶏胸肉でサラダチキンの作り方

  1. きゅうり→にんじんの順にマルチチョッパーで刻む。
  2. サラダチキンは一口大の角切りにして1に加える。
  3. ★の材料も加えて混ぜたら完成!盛り付けてから更に白ごまを振りかけると若干お店っぽくなります。

 

野菜を刻んで他の材料と合わせてドレッシングを和えるだけなので工程はいたって簡単です。

生姜ベースの中華風チョップドサラダ

野菜はチョッパーで刻み、チキンと調味料を和えるだけ

 

生姜ベースの中華風チョップドサラダ

今回の味付けは生姜ベースの中華ドレッシングの調合なのですが、これが刻まれたきゅうりとにんじん、サラダチキンに絶妙にマッチ。紛れもなくめちゃくちゃおいしいです!

野菜は程よく原型を残して刻まれるので、細かくなっても食感がフレッシュでとってもおいしいです!サラダチキンも低温調理なのでしっとり柔らかでドレッシングもよく絡みます。これをスプーンですくって一緒に食べる。うーん。我ながらこれは絶妙ですねぇ…

生姜ベースの中華風チョップドサラダ

見た目にもカラフルでそそられます!

好き嫌いが分かれる味でもないと思いますし、細かくなっているので野菜があまり得意でない方でも食べやすいと思います。辛いのが苦手な方はラー油抜きでももちろんOKです。逆に辛いの得意な方はごま油少な目のラー油多めで大丈夫です!

 

チョップドサラダの良いところはとにかく野菜が細かくなっているので生でも食べやすい。あとは何種類か一緒に食べられるので栄養価的にも食感の違いを楽しむにもとってもおすすめです。

細胞壁を壊した方が栄養価が上がる野菜もあったりしますので、よろしければこんな記事もご参照いただければと思います。

ブロッコリーを生でスルフォラファンを効率よく摂取する方法!低温調理は向いてる?

 

野菜を生で食べるメリットは他の観点からもたくさんありますので、ぜひお試しいただけましたら幸いです。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼低温調理ささみでももちろんOKです!

筋すら取らずにしっとりおいしい鶏ささみの低温調理!温度と時間設定の選定基準まで!

▼冷凍食品用、フードプロセッサー用のブレードも付いててマルチに便利

▼低温調理器選びは信頼のメーカー、しっかりレビューされているものを選んでください。

▼低温調理器用、ちょうどいいサイズのおすすめ容器。私も愛用中。

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イミダゾールジペプチド豊富な低温調理鶏胸肉

唐突ですが皆さま、鶏胸肉は食べていますでしょうか?

高たんぱく、さらにタンパク質のアミノ酸スコアが高い、そして何より素晴らしい栄養価なのに安いことで愛される鶏胸肉。

しかも皮以外のお肉の部分は脂肪分が少なく言わずもがなヘルシーでおいしいですよね!私も大好きで週4~多い週は毎日食べてます。

そんな高コスパな鶏胸肉ですが、最近なんとさらなる魅力を知りました!今回は「鶏胸肉がさらに魅力的になる!イミダゾールジペプチドとはどんな栄養素?」という事で、ダイエットやタンパク質補給のために常食している方もさらに魅力的に感じられるであろうすごい栄養素、イミダゾールジペプチドという栄養素についてご紹介していきます!

 

早速ですが、イミダゾールジペプチドを手軽に摂取するには鶏胸肉、またはささみだけとなります。

そして結論からどんな栄養素かというと、体内でアミノ酸に変わる、抗酸化作用による疲労軽減効果のある栄養素なんです!鶏胸肉で疲労軽減効果??となりますが、疲労軽減にとどまらず、睡眠の質も上げるのではないかと言われています。

鶏肉でもどうして鶏胸肉やささみに多く含まれるかというと、このイミダゾールジペプチド、渡り鳥が長距離長時間飛行したり、または回遊魚が泳ぎ続けるのに使っている栄養素なんです。つまりは鳥が翼を広げて飛行する、翼の付け根の部分、胸の筋肉に含まれている、という事なんですよね。

渡り鳥が途中で、あぁ~もう限界来たし…今年はここまでで良しとするか…十分頑張ったよな俺…となってしまったら大変ですよね。笑

そうならないように、疲労が溜まってから回復でなく、疲労をため込まないように抗酸化作用を働かせてくれるというのが原理なんですねー、イミダゾールジペプチドという難しそうな名前ですがこう考えるとなんとなく納得できます。

 

では鶏胸肉にどれくらい含まれているかですが、鶏胸肉100gあたり1223mg含有しているとの事。毎日200~400mg摂取すると効果的と詳しいサイトに記載がありますので、鶏胸肉を一日に約1/2枚食べればそれでクリアしちゃいます。楽々ですね。

そして最後に吸収率を上げる食べ方、調理の仕方を書いてシメたいと思います。

大きく分けて2つ。

  1. ビタミンCと一緒に食べる
  2. ゆでこぼさない&熱に弱いので低温で調理する

ですので私はこんな感じです!

イミダゾールジペプチド豊富な低温調理鶏胸肉

anovaでもボニークでも良いのでとにかく鶏胸肉を低温調理して、サラダチキンのような鶏ハムのような感じに。

それにレモン汁、ブラックペッパー、アルペンザルツ(岩塩)をかけて白ワインにぴったりな一皿に。笑

低温調理サラダチキンについては以前に書いたのでリンクを貼るだけにしておきますが(低温真空調理で基本のき!鶏胸肉でサラダチキンの作り方)、とにかく水分が逃げずに肉のたんぱく質も変性せずに仕上がるので鶏胸肉の概念を打ち砕くようなしっとりした柔らかさに仕上がるんですよねー!これは感動ものなのですが、やってみないと実感できないです。ぜひお試しいただければと思います。

 

という事でイミダゾールジペプチドについて簡単にまとめてみましたがいかがでしょうか。単なるダイエット食材という扱いではもったいないという事がお分かりいただけましたら幸いです。

サプリメントで摂取するよりもやはり食材から摂取した方が効率よく吸収できますし安上がりですので、低温調理鶏胸肉おすすめです。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

 

低温真空調理で基本のき!鶏胸肉でサラダチキンの作り方

▼低温調理器リンク。しっかり温度管理ができる信頼できるものを確実に選びましょう。

▼低温調理にぴったりなおすすめ容器

▼アルペンザルツ。塩の出方がパラパラ、ドバッと使い分けられる容器なこともおすすめです。

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貝印とBONIQ、低温調理器選び

こんばんはー!今回もよろしくお願いいたします!

本日なのですが、レシピでもコラムでもなく個人的感想を述べる回になります。ただの個人的感想なので賛否はあったとしても軽く受け流していただけましたら幸いです!

さて、本日のタイトル「貝印の低温調理器ってどう?国産ブランドのBONIQとどっちが良いとかある?」という事で、貝印さんの低温調理器はどんな感じなのか、今更ながら詳しく見てみました。

貝印さんと言えば日本を代表する一流メーカーですが、昨年3月に低温調理器を販売開始しているんですねー!素晴らしい。

という事で、貝印さんの低温調理器の特徴とかどんな感じなのかい?っていうのを軽く調べたっていうお話でして、そこまで深いお話ではないのでさらっと見ていただければという感じです。よろしくお願いします。

貝印とBONIQ、低温調理器選び

貝印さんの低温調理器、KaiHouse The Sousvide Machine 低温調理器の詳細リンクはhttps://www.kai-group.com/store/special/teionchoriki/が公式となりますのでぜひ。

見た目はこちらで非常にスタイリッシュ!これは置いておいてもかっこいいですね!

というのも見た目がこんなにスタイリッシュな理由は収納スタンドがセットになっているから。収納の事まで考えられた低温調理器って他にあるんでしょうか?使えればいい、というよりも、その先まで考えたのが日本らしいな~とつくづく感じてしまう部分です。

 

次に注目すべきなのが、プロのシェフ12名によるオリジナル低温調理レシピが63レシピも見られるとの事!

これに関してはすごいなーと思ったのですが、まず低温調理器を始めて使う人にとってはレシピがあるという事自体がかなり心強い点だと思うんです。

私もまさにレシピ付きの低温調理器を選びましたが、低温調理する際の温度と時間、これが簡単でも明記されているものが付属されているってとてもありがたい事だと思うんです。

事前知識が多少あったとしても、一歩間違えば食中毒に繋がる可能性を大いに秘めている低温調理ですから目安となるレシピが付いているという事はメリットだと思います。

ちなみに私は現在Slaiyaという低温調理器を使っていますが、付いてきたレシピは英語です。大抵の文章は大体分かりますし分からなければ調べれば分かるレベルですが、貝印さんのはもちろん日本語、しかも日本のシェフが考案したレシピですから日本基準のレシピです。初めて低温調理器を導入するという方には安心できるポイントなのではと感じました。

ここで比較すべきなのが同じく国産ブランドのBONIQさんで、BONIQさんも同じくレシピをたくさん公開してくれていまして私も常日頃参考にさせていただきとてもありがたく楽しく拝見させていただいております。

BONIQさんはスタッフの方が色々と常に実験されていて、それを順次公式ブログに上げてくださっているんですよね。BONIQユーザー以外でも誰でも見られるというのが太っ腹だなといつも感じています。

貝印さんの場合は誰でも見られる訳ではなく、貝印ユーザーだけが観覧できるというものなのでそれもひとつの特典となっているようです。プロのシェフのレシピですからね、やはりタダで公開といういうのは安売りなのでしょうか。

 

次にへぇーと思ったのは専用シーラーがセットになっているという事。

低温調理、低温調理と略していますが正確には「低温真空調理」です。袋の中の空気を追い出して真空状態にすることで熱伝導を均一にして火を入れるのが基本ですが、貝印さんの低温調理器には袋を真空にする用のシーラーがセットになっているんですねー。

シーラーが欲しければ別で買えばいいですし、シーラーがなくても袋を真空状態にすることはいくつかの方法でグッズがなくても意外と手軽にできちゃうので必要なの?という部分はありますが、初めて低温調理する方にとっては真空状態で調理するという事自体がまず慣れない出来事なので、これさえ買っとけば何から何まで全部安心してできるよ!っていう感覚にしてくれるのがやっぱり日本だな~と感じました。専用の袋は袋で別売りしているようなのでなくなったらそれを買い足せばよいです。

(ご参考までに、手軽に真空状態にする方法はこちら→「浸水法」とは?真空にする理由、真空状態にするためのコツ!

 

あとは最後に注目したのが1000Wのハイパワーという事。

比較対象としてanovaの詳細を見てみたところ、ものによって異なりましたが大体700W~900Wでした。

1000Wというとかなりの威力なのですが、ハイパワーだから何が良いかというと、例えば水温が温まるのが早いから設定温度に到達するまでの時間がかからない、とか、公式にも書いてありますが、低温調理中もムラなく均一に安心して水温コントロールをお任せしていられる、といった点です。

低温調理器に求める最大のポイントと言えば、温度を正確に保ってくれることなのでこれはひとまず安心ポイントではないでしょうか。

また寒い時期はそもそもデフォルトの水温と気温が低いですので設定温度に到達するまでに結構な時間がかかります。

実際今朝方も鶏胸肉を低温調理しましたが、スイッチを入れた時の水温は9度以下…。61度まで上がるのになかなかの時間を要しました。夏場は特に気にならないのですが、冬場はハイパワーな方がありがたいかと思います。

といったところでしたー。要約すると、日本のブランドならではの心遣いが行き届いている、そして低温調理器を初めて導入する方には安心できるポイントが満載でした!

まず手始めにこちらを買ってみて、もしも壊れたらanovaとか他の気になるブランドに行ってみるというのも良いかもしれないです。お値段それなりにするな…と当初思いましたがよくよくシーラーとか袋など全て揃った価格だったので、選択肢として悪くないと思います。ただ低温調理器の性能としてはBONIQさんとほぼ変わりないです。

貝印にせよBONIQにせよどのみちスマホと連動はできないようなので、外出先での遠隔温度操作が必須なようでしたらanovaやそれができる他の低温調理器がおすすめです。

さていかがでしょうか。完全に個人的感想でしたが低温調理器選びのご参考にしていただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼ KaiHouse The Sousvide Machine 低温調理器

▼私も常日頃レシピを参考にさせていただいている、ありがたき国産ブランドBONIQさんの低温調理器

▼低温調理にぴったりなおすすめ容器

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シャトルシェフで真空保温調理ポトフ完成

こんにちは。本日もご来訪いただきありがとうございます!

早速ですが今回は「煮込み時間はほぼシャトルシェフの保温調理におまかせ!光熱費節約絶品ポトフ」という事で、冬にナイスな野菜をたっぷり食べられるメニューをお届けしたいと思います!

基本的に材料切って煮るだけなのですが、元は4~6人分の鍋いっぱいの野菜が驚く程カサが減り、さらに長時間煮込んだかのような驚く程柔らかいお店のようなポトフが出来上がりますので、シャトルシェフの便利さをお伝えできるかと思います。

それでは早速まいりましょう!

【材料(4~6皿分くらい)】

  • にんじん…大1本
  • じゃがいも…中~大2個くらい
  • 玉ねぎ…1/2~1個
  • キャベツ…1/4玉
  • にんにく…2かけ
  • 水…800ml
  • 鶏胸肉…1枚
  • ★無添加コンソメ顆粒…大さじ2(もちろん自分で作ったコンソメや固形でもOK)
  • ★乾燥ローリエ…1枚
  • ★乾燥バジル…あれば適量

【作り方】

  1. にんじん、じゃがいも、玉ねぎ、キャベツは大きめに切り分ける。にんにくはスライスする。(にんじん、じゃがいもは厚ぼっために)
  2. 鶏胸肉は一口大に切っておく。
  3. シャトルシェフの内鍋に1.を記載の順番に入れ、水も加えてフタして火にかけ沸騰させる。沸騰後、中弱火で3~5分煮るとキャベツが少ししんなりするので、2.と★の材料を加えて再沸騰後、中弱火で5分煮て火を止める。
  4. シャトルシェフの真空保温調理器に入れて1時間くらい放置すれば完成!放置すれば放置するほどさらに煮込まれ続けます。

写真でダイジェストしましょう。

野菜を切ってシャトルシェフ内鍋に入れる

野菜を切ってシャトルシェフ内鍋に入れる。

キャベツが少ししんなりするまで軽く煮る

キャベツが少ししんなりするまで軽く煮て…

鶏むね肉とローリエ入れて5分煮る

鶏胸肉とローリエ入れて5分煮る。

ガス火での煮込みはこれで終了。このままシャトルシェフ真空保温調理器へ。

ガス火での煮込みはこれで終了。このままシャトルシェフ真空保温調理器へ。

1時間程放置するとこのようにホクホクトロトロの仕上がりになります

1時間程放置するとこのようにホクホクトロトロの仕上がりになります!

シャトルシェフで真空保温調理ポトフ完成

シャトルシェフで真空保温調理ポトフ完成!

 

これはものすごく体に染みわたるうまみでした…。もう本当に何時間煮込んだんだろうっていうくらいの柔らかさが衝撃的です。

ですが真空保温調理中は沸騰させずに弱火で煮込み続けている状態なので食材と食材がぶつかり合うこともなく煮崩れはせず、大きく切った野菜そのままにポトフらしいきれいな仕上がりになります!

野菜はクタクタに芯が残っていないおいしさに煮えあがりますが、ポトフの良いところはスープに溶けた栄養も全て漏れなく食べられるところ。野菜と鶏のうまみが溶けだしたコンソメスープは何も言いようのないおいしさでした。一人で一気に半量消費しました。あっさりしてますが水分多いのでさすがにお腹に溜まりますのでご注意を。笑

さて、いかがでしたでしょうか。基本的に切って煮て、シャトルシェフにおかませしている時間は火も電気も使いませんので心ゆくまで寝ててもOKです。ご参考にしていただけましたら幸いです。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼魅力満載シャトルシェフの使い方に関しては下記の記事に書いてありますので併せてご覧ください!

サーモスのシャトルシェフで真空保温調理!使い方は簡単でしっかり発酵!米麹甘酒レシピ

▼この量を作るのには私が使ってる4~6人サイズが必要です。少量であれば小さい方でもOK。

▼無添加コンソメ顆粒はあると便利。今回使ったのは下記の中のユウキ。

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つっしーさんの炊飯器で作るお煮しめ

あけましておめでとうございます(*’ω’*)今年もよろしくお願いいたします!

お正月の三が日、いかがお過ごしでしょうか。私は雲一つない青空のもと、非常に清々しく引きこもっております。笑

 

さて、本日は久々につっしーさんのレシピ再現で、炊飯器で作るお煮しめです。

再現といっても食材数全て揃えたわけではないので完全な再現にはなっていませんが、おかげさまで大変おいしく年越しさせていただきました。

というのも、大晦日に冷蔵庫の中がさみしい状態だったのでスーパーに行ってみたところ、ちょうどお煮しめの材料が見切り&半額で出そろっており、あ、炊飯器のお煮しめやってみたい…と思い立った次第で、正月だから、おせち食べないしせめてお煮しめ作ろう!という気迫はなく始まったことなんですよねー。

とても簡単でおいしくできました。以下は私が再現したもので食材数必要最低限のレシピです。

【材料(4人分くらい)】

  • れんこん…中くらい4節
  • 里芋…大5個
  • にんじん…大1本
  • こんにゃく(あく抜き不要のもの)…1枚
  • 鶏もも肉…1枚
  • ★醤油…大さじ3
  • ★みりん…大さじ3
  • ★酒…大さじ3
  • ★だし汁…300ml
  • ★はちみつ…大さじ1

【作り方】

  1. 里芋は2~3分下茹でして一口大に切る。れんこん、にんじんも、鶏もも肉一口大に切る。(にんじんは輪切りで花形に飾り切りしました)
  2. こんにゃくはスプーンで一口大に切り分ける。(あく抜き必要の場合は塩もみor下茹でであく抜きする)
  3. あとは全ての材料を炊飯器に入れて全体をよく混ぜ、普通に炊飯するのみ!

つっしーさんの炊飯器で作るお煮しめ

本来のレシピでは、たけのこ水煮、保温時後入れのきぬさやも入って彩りきれいなのですが、予算と基本自分用ということで必要最低限で作成しました。

ちなみにつっしーさんのレシピ動画では鶏ももでなく鶏胸肉で、鶏胸肉だけ別で低温調理しておき、最後に一口大に切って混ぜるというレシピでした。が、後日の放送で鶏もも肉ならば始めから一緒に入れてOKとの事だったので、正月だし…と思い、今回はお煮しめらしく鶏もも肉にしました。

という事でこんな感じになりましたー!

つっしーさんの炊飯器で作るお煮しめ

炊飯器を止めるタイミングを大幅にミスってしまい、里芋、にんじんがほぼ煮崩れてしまい、全体的にどろどろになってしまいました…。が、非常においしいです!鶏もも肉もホロホロでなんとも最高ですー!砂糖の代わりにはちみつなので体にも優しいですね。

私の炊飯器は5合炊きのIHタイプなのですが、設定や時間は炊飯器によって変わってくると思うので状況は割愛させていただきますが、私の場合は残り13分のところでそこから進まなくなり、進まなくなったあたりからいい匂いがしていたのでこの辺で止めれば良かったのでは…と思っています。炊飯ボタン押してからおおよそ1時間くらいでしょうか…。今後また再チャレンジしたいと思います。

工程的には里芋を茹でこぼす以外は切り分けて炊飯器におまかせするだけなので非常に簡単でした!正月だからという料理でもないので普段づかい出来ますねー。素晴らしいです。つっしーさんいつも素晴らしいレシピありがとうございます!

昨年はひたすら低温調理していましたので、今年は他の、今まで使ったことのない調理器とか、手間を減らす調理法とか、色々導入うしていければなーと思っております。

もちろん引き続き低温調理にはお世話になりますし、低温調理を継続して健康効果も感じたいなと思っているので、引き続き都度都度記事でアップしたいと思います。

ということで本日はここまでです。新年早々お越しいただいた皆さま、ありがとうございました、本年も何卒よろしくお願いいたします!

▼炊飯器は変わった機能ついてなくてOKです。ただ、3合炊きよりだとかなり容量少ないので5合炊き以上がおすすめです。

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違う料理3つ同時に調理可能な低温調理!

寒い季節元気にお過ごしでしょうか?本日もお越しいただき誠にありがとうございます!

私はと言いますと、特にとりわけ元気ということもなく平常通り料理以外にやる気が起こらない日々を過ごしていますが、ひとつだけテンションの上がる事がありました!

星野源、POP VIRUS発売!

星野源さん、POP VIRUSリリース解禁!3年ぶりのアルバム、テンション上がります!初回特典DVDもまた…素晴らしいです。いつも素敵な音楽ありがとうございます!

という事で私はこのアルバムを聴く事で忙しいのですが、本業で忙しい方におすすめなのはいつもの通り低温調理です!

忙しくて料理する時間がないー!という方にもおすすめなのはこんな理由で。

違う料理3つ同時に調理可能な低温調理!

忙しくても明日食べる料理も、明後日食べる料理も同時にいっぺんに調理できちゃいます!

写真に写ってるのは

こんな感じで温度と時間設定が同じくらいで済む料理であれば違う味付けの料理でもいっぺんに作れてしまいます。(レシピは上記リンク参照)

忙しい方でも袋に食材と調味料を入れて低温調理気におまかせして冷まして冷蔵庫でストックしておくだけ。それで翌日も翌々日も冷蔵庫開ければおかずが待ってるという状況になります!これ、本当に便利なポイントなんですよねー。

冷蔵庫から取り出したあとは湯せんで再加熱するだけ。(低温調理済みの料理を再加熱する方法)むしろ一晩寝かせてこんな感じにしっかり味が染みておいしいー!

鶏むね肉と卵の韓国風生姜醤油煮

卵にもしっかり味がしみてますからねー。ありがたいですねー。

 

と、ここで私、疑問に思った事が。

よく言う「煮物は冷める時に味が染みる」…

この原理でむしろいったん冷えて味が染みておいしくなったのか?

 

これ、少し調べたところ、冷める時に味が染みる訳ではないという衝撃的な真相が明らかになりました…。今まで余熱からの冷ましのおかげで味が染みてると思ってました…なんか…とても残念…笑

じゃあどうしていったん冷めた料理は味が染みているのか?というと、研究者の仮説ではただ単に煮汁に浸かる時間が長いから味が染みるのではという事です。むしろ、煮込み続けた方が味が染みるのでは?という仮説もあり、冷めるのと全く関係ないのでは?という事になっています…。

というのも、科学的には食品に味が染みる現象は「拡散」というそうです。物質の濃度が高い方から低い方へと移動し、同じ濃度になろうとする動きの事なのですが。

つまりは今回の低温調理煮物だと、煮汁と鶏胸肉の濃度を比べるともちろん煮汁の方が味が濃い訳です。なので煮る事によって煮汁から鶏胸肉に味が染みる、という現象が起きているんですね!こう考えると生活すべては科学でできているな…と思います。

…こういう事です。笑

だからなんだという話ではあるのですが、冷める時に味が染みる訳ではなく、拡散という現象が起きる事によって味が染みるという事実です。

ですが「味が染みる」と「おいしい」とはある程度別問題で、味が染みまくったからおいしいという訳ではないかと思います。なので家庭でおいしく料理を味わうには、「料理作って、冷めて、食べる前は温める」という当たり前のサイクルで程よく味が染み込んでおいしくいただけると思います。

話は逸れましたが、低温調理をうまく活用して、忙しい方にも自作料理をおいしく食べて健康に過ごしていただきたいなーというお話でした。

という事で今回はここまでです。最後までご覧いただきありがとうございました!

 

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