カリウム豊富なスイカ

こんにちは!

これを書いている今、2019年夏。連日天気予報が35℃の猛暑、外を歩けば35℃どころではない熱せられるような体感温度の日々です。猛暑になる直前までは1988年以来の連日の記録的な梅雨による日照不足だっただけに、体がまいっている方が多いのではないでしょうか。実際私もなかなかダメージくらってます。

 

我が家ももちろん暑さの恩恵をもろに受けておりまして、食事するにしても火を使えば元々室温31℃だった部屋があっという間に33℃、34℃と大変な暑さになってしまう状況。なるべく火は使わないようにしていますが素麺ゆでる間だけ、野菜を加熱する間だけと我慢して火をつけていますが、クーラーきかせている部屋とのギャップといったらたまったものではありません。

 

ということで、火を使う調理は極力全くしたくない。ましてやこの時期の低温調理ときたら室温上昇の原因そのものといった具合でそれすらできない。

そもそも温かい料理を食べる気にすらなれないのが当たり前のような暑さですので、今回は火を使わないで食べられる、夏に不足する栄養を摂れるおすすめ食材をピックアップします!

 

加工食品を買ってきて食べればいいじゃんと言うお声も聞こえてきそうですが、夏は普段通りの生活をしていても汗と一緒に栄養が排出されて栄養不足、つまりは夏バテになりやすい季節。無理せず出来合いのお惣菜を買ってきて食べるもひとつの手ですが、それを毎日やっていては栄養不足直結ですのでそこそこ考えながら生活せねばなりません。

ですので今回ご紹介するのは下記です。

  • 夏に不足しがちな栄養素
  • 火を使わず手軽に栄養補給できる常備アイテム

ぜひ夏バテ対策のプチご参考にしていただきたいと思いますので最後までよろしくお付き合いくださいませ。

夏バテ予防の食材

 

さて、まずは夏に不足しがちな栄養素です。

代表的なのはビタミンB群ですね。夏の風物詩、土用の丑の日のうなぎなんかはまさしくというところですが、特に不足しがちなのはビタミンB1です。

ビタミンB1は主に赤身肉などの動物性食品に多く含まれているので、そもそも夏場火を使う機会が減ると必然的に不足しがちになります。

それもひとつの原因ですが、ビタミンB1は水溶性ビタミンで体内に蓄積することができず、汗と一緒に排出されてしまうので涼しい季節と違って夏はいつもより意識して摂取しないと不足してしまいます。

 

では、ビタミンB1が不足することによってどんな弊害が出るかと言いますと、疲労、夏バテの原因になります。

そもそも夏は素麺、冷や麦、甘い飲料、かき氷にアイスクリーム等、糖質を多く摂りがちになりますが、ビタミンB1は糖質の代謝をする役割があるのでいつもよりも多く消費して不足してしまいます。

夏に食べる機会の増える素麺

じゃあ糖質摂らなきゃいいのかというとそういう問題でもなく、理想を言えば、質の高い糖質とビタミンを不足しないように気を付ける事が重要です。

 

質の高い糖質というのは例えば白米とさつまいものカロリーの質を比べると、同じカロリーでもビタミンやミネラルの含有量はさつまいもの方が上ですのでさつまいもの方がカロリーの質は高い事となります。

夏場でいうと、アイスクリームと素麺を比べたらまだ素麺の方が質は高いですよね。(加熱したでんぷんの多い食材をいったん冷やすとレジスタントスターチが2倍になるという研究もあるし…)

 

話が逸れましたが、とにかく火を使わないでビタミンB群を摂取するにはどんな食材がおすすめか。個人的なおすすめは以下のラインナップです。

  • ヒマワリの種
  • 納豆
  • チーズ

ヒマワリの種は大穴かと思います。

大体どこのサイトでも豚肉か大豆あたりを推してくるので見逃しがちですが、ヒマワリの種は以外とビタミンB1が多めに含まれています!

ビタミンB1豊富なヒマワリの種

ハムスターのエサをちょっくら拝借するというのはなかなか現実的ではないと思いますので、ヒマワリの種や松の実、クコの実あたりがミックスになっている木の実ミックスなんかがおすすめです。松の実にも多くはないですがビタミンB1が含まれています。

私が当ブログで度々おすすめしている小分けミックスナッツに入っているカシューナッツにも微量ながら含んでいますが、夏場はヒマワリの種がミックスされている小分け木の実ミックス、かなりおすすめです。

 

納豆、チーズはビタミン類豊富で、なおかつ発酵食品ということで納豆であれば1日1パック、チーズに関しては切れてる個包装のカマンベールチーズをトマトと一緒に食べたりしています。冷蔵庫から出してすぐに食べられるので声を大にしておすすめいたします。

チーズの選び方に関しては別記事の食べて安全なチーズと危険度の高いチーズとは?ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いという記事で解説済みです。プロセスチーズはなかなか危険度が高いです。

 

最後に他におすすめ食材です。

  • 硬水
  • バナナ、スイカ
  • 冷凍ベリー

他に不足しがちなのは言わずもがな水分ですが、夏におすすめなのは水の中でも硬水です。硬水の過剰摂取は避けるべきですが、ミネラル分が軟水よりも豊富に含まれていますので何リットルも飲まなければ夏にはおすすめです。

水の選び方は硬水と軟水、炭酸水。さらには鉱水の違い徹底解説!健康、料理、目的別の選び方という記事にあります。

 

汗と一緒に排出されてしまうカリウムも体内に蓄積はできないのでコツコツ補給が必要です。カリウムの補給源でおすすめなのは、バナナ、スイカ。

糖質ですので食べ過ぎは禁物ですが、どうしても食欲ない時にはバナナかスイカ、いかがでしょうか。カリウムは熱に弱いので生の状態で食べられるこれらの食材は条件としてもとても良いです。

カリウム豊富なスイカ

 

あとは個人的なおすすめで冷凍ベリーですね。

アイスの代わりに冷凍ベリーにするだけでもカロリーの質的にもグンと上昇しますし、ポリフェノール豊富、抗酸化作用も強いので冷凍庫にアイスでなく冷凍ベリーに置き換えはかなり推奨します

ベリー系は冷凍の状態の方が吸収率が高まります。こちらもアントシアニン増加!冷凍ブルーベリーが視力回復に良いと謳われる理由という記事がありますので、ご興味ありましたらぜひ併せてご参照ください。

 

ということで、夏は特に汗と一緒に排出して不足しがちなビタミンB群、カリウム、そもそも水分を意識して摂取することが必須になります。

がんばって調理しなきゃと我慢してキッチンに立つ事は素晴らしいですが、その我慢で熱中症やストレスになってしまったら元も子もありませんので手軽なところで少しづつ栄養補給していければ良いと思います。

暑い夏、無理せず休み休み乗り切りましょう!最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼ヒマワリの種。そのまま食べても良し、サラダに振りかけるなども良し。

▼ヒマワリの種入りの木の実ミックス個包装タイプ

▼サンペレグリノ 硬水の天然発泡炭酸水

▼冷凍ベリー、冷凍ブルーベリー

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苦みを抑えたゴーヤチャンプルー

こんにちは!

時代は令和になりゴールデンウイーク真っ最中、いかがお過ごしでしょうか?私は祝日、連休、全く無関係…。呆れるほど無関係で何のメリットもありません。

という事でとてもハッピーではない心情なので、この際苦い記事を書きたいと思います。本日は夏の王道野菜、ゴーヤについてまとめます!

 

ゴーヤと言えばあの苦みで、好き嫌い真っ二つに分かれる野菜。

今回はどうしてあんなに苦いのか、そもそもなんであんなに苦いのよ?というところから、苦みの取り方を活かしたゴーヤチャンプルーレシピど、主に苦みにまつわる事を書いていきたいと思います。よろしくお願いいたします!

 

さて、では早速ですが、ゴーヤの苦み成分はいくつか存在し、主にモモルデシンというタンパク質の一種が大きな要素となっています。

よく「ゴーヤはワタの部分が苦いから隅々までこそげ取るべし」的なことを言う人がいますが、モモルデシンは主に外側の緑のイボイボの部分に含まれているのでワタは神経質に取り除く必要はありません

モモルデシンの効果は主に胃液の分泌を促して食欲低下を防ぐなどで、夏バテ対策特集レシピなんかには決まってゴーヤが登場するという訳ですね。

ゴーヤ自体がビタミンCの宝庫でレモン3個分、トマトの5倍くらい含まれていて、夏の紫外線から起こるシミ・ソバカス対策なんかにもうってつけなので夏場にゴーヤ食べないのもったいないくらい。かと言って苦いの苦手なのに我慢して食べるというのも酷なので、苦み成分モモルデシンの取り方です。

苦みを取るうえで重要となるのは、モモルデシンの特徴は水溶性であるということ。水溶性という事は水に溶けるという事なので、単純にゴーヤの水分を抜けばモモルデシンも流れるという事ですね!

とはいえビタミンCも水溶性ビタミンですから長時間ゆでこぼしたりすれば一緒に流れてしまいます。ですのでどうしても苦みが苦手、そのまま炒めるのは厳しいという方は下記のような下処理をしてから炒めるのがおすすめです。

  • 沸騰後1分弱ゆでる
  • 塩+砂糖でもみ込んで10分くらいおき、水分を出す
  • どのみち薄くスライスする

 

ゆでるとすれば短時間に抑える事。塩もみするのも手ですが、塩だけだと残った苦みが引き立ってしまうので砂糖も一緒にもみ込んで水分を出す。ゴーヤ1本に対して塩と砂糖小さじ1づつくらいでしょうか。

それから厚く切ると苦く感じやすいのでなるべく薄く切る事。こんなところです。水分が抜けて歯ざわりも柔らかくなって明らか食べやすいのでぜひ実践いただければと思います!

 

さて、ゴーヤの苦みを理解するうえで知っておきたい成分がチャランチンです。

チャランチンも同じ苦み成分なのですが、モモルデシンが水溶性だったのに対してチャランチンは脂溶性です。脂溶性という事は脂に溶けるという事なので、食べやすく調理するには上記の下処理をした後に油を使って加熱するのがおすすめです。ゴーヤチャンプルーって理にかなってますよねぇ…。

 

これらを念頭に、簡単にゴーヤチャンプルーレシピをご紹介いたします!

【材料】

  • ゴーヤ…2本
  • ●塩・砂糖…小さじ2づつ
  • ツナ缶(油漬け)…適度に油切りしたもの1缶
  • 乾燥春雨…30g程度
  • 溶き卵…2個分
  • ★醤油…大さじ1程度
  • ★酒、みりん…ひとまわし
  • ★鰹節…ひとつかみ
  1. 【作り方】
    ゴーヤは薄めにスライスして●でもみ込んで水分を出すか、沸騰したお湯で1分くらい茹でて下処理する。
  2. フライパンに水気を切った1.のゴーヤとツナ缶を入れて全体によく混ぜ、火にかけ、軽く炒める。
  3. 乾燥の春雨と、最小限の水50mlくらいを加えて柔らかい状態に戻しながら炒める。
  4. ★の調味料を加えて全体に混ぜる。
  5. フライパンの真ん中を空けて、そこに溶き卵を流し込んでかき混ぜながら加熱、スクランブルエッグ状になったら全体に混ぜ合わせて完成!
苦みを抑えたゴーヤチャンプルー

春雨と水、投入

苦みを抑えたゴーヤチャンプルー

調味料はシンプルですが、ツナとかつおぶしからダシが出ます

苦みを抑えたゴーヤチャンプルー

卵は真ん中である程度固めてから全体に混ぜる

苦みを抑えたゴーヤチャンプルー

完成!

 

難しいことは一切していません。私は下処理は軽くゆでる派ですが、ゆでるのもフライパンなのでフライパンひとつで事足ります。

あとはさらっと書きますが、私のゴーヤチャンプルーは決まって春雨を入れます!

かさましにもなりますし、味が染みて抜群においしい、さらにヘルシーなので個人的にはとてもおすすめです!

苦みを抑えたゴーヤチャンプルー

ワンポイントなのはかつおぶしで、「鰹節はゴーヤの苦み成分を強く吸引する性質があるので舌に苦いと感じにくくさせる」ことが、2008年の研究で分かっています。

ゴーヤチャンプルーでなくても、かつおぶし多めのゴーヤのおひたしなんかもすごくおいしくて食べやすいのでおすすめです!ぜひお試しください!という事でこんなところでクローズしたいと思います。

 

ゴーヤの苦み成分は他にも数十種類あるようですが、なかなか未知な部分が多く、これからという感じでもあって何か新発見が出てくるかもしれないので楽しみですね。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼ゴーヤチャンプルーに春雨、ぜひ!

▼油漬けのツナ缶は油全部使う訳ではないので普通のでOKです。

▼全部使うとそれなりにデメリットがあります。参考記事。

油漬けツナの油分は体に良くない?DHAとEPAの含有量はサバ缶と大差ある?

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ツナ缶の栄養素と油について

こんにちは!

昨年からでしょうか。テレビの影響でスーパーからサバ缶が品薄状態になっているのをご存知かと思います。

テレビの情報鵜呑みにするのは良くないんだけどなー・・・と思いますが、サバ缶自体は手軽にDHA(ドコサヘキサエンサン)、EPA(エイコサペンタエンサン)を摂れるおすすめアイテムです!

私も過去の記事でいわしの煮付け缶をおすすめしましたが、本当純粋においしいし、市販されている大半が以外と化学調味料不使用だったりするんですよね。本当、素晴らしいです。

サバにしろイワシにしろ、基本的に脂がのった青魚の缶詰はDHA、EPA豊富でおすすめアイテムとなりますが、いかがでしょう?お召し上がりになられてますでしょうか?

DaiGoさんのニコ動でも「週1でサバ缶食べると頭が良くなる」「痩せやすくなる」とおっしゃってました。うーん!元々週1で1缶食べてたけど間違ってなかった!

 

さて、ここで疑問です。

サバ缶ブームになる前は圧倒的にツナ缶(シーチキン缶)が優勢だったと思うのですが、ツナ缶は栄養的にはどうなのよ?と。

油漬けツナの油にはマグロなりカツオのエキスが染み出ているようで油ごとパスタなんかに使えばおいしいですが、この油ってどうなんでしょう?そしてDHA、EPA含有量はどんな感じなのか、簡単ですが書いていきたいと思います!

ツナ缶の栄養素と油について

まず、油漬けのツナ缶に使われている油は主に大豆油です。

大豆油と聞くと健康的なイメージが湧きそうですが、脂肪酸の種類で分類すると、大豆油の50%はリノール酸から成り立っています

以前にもナッツの記事で脂肪酸については軽く触れているので併せて下記の記事をご参照いただければと思うのですが、脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、不飽和脂肪酸は体内で生成できないので食品から摂取する必要がある必須脂肪酸となります。

【おすすめアイテム】クルミ・アーモンド・カシューナッツの小分けミックスナッツ

アンチエイジングに絶大な効果を持つアーモンドの栄養と効果の話

リノール酸は必須脂肪酸に分類され、決して悪い油という訳ではありませんが、不飽和脂肪酸の中でさらに分類するとオメガ6脂肪酸という脂肪酸に分類される訳なんですね。

このオメガ6脂肪酸は必要不可欠な油には違いないのですが、サラダ油なり加工油にも含まれていて、現代社会でまず欠乏してしまうという事の少ないものなんです。そして逆にオメガ6脂肪酸を過剰摂取してしまうと体が炎症を起こして様々な体の不調の原因となってしまうんですね…。

ということで、オメガ6脂肪酸豊富なリノール酸が主立っている大豆油を1缶分まるごとパスタに使うとするとかなりのリスクがあります。

サバ缶、イワシ缶が含有するフィッシュオイルとは成分がまるで違いますのでご注意を!もったいないようですが、あくまでツナ缶の油は油漬けにして保存食とするためのものなので油はなるべく切って使うことをおすすめいたします!

 

さてお次はDHA、EPAの含有量ですが、ずばりツナ缶からこれらを摂ろうとするのは難しいです。

先ほども触れましたが、基本的に脂ののった青魚に多く含まれる脂肪酸ですので、残念ながら赤身のマグロやカツオが原料のツナ缶にはほとんど含まれていません。しかもDHAやEPAは水に溶けやすい性質を持っているので、マグロやカツオを茹でる工程でゆでこぼされてしまっており、さらに微量になってしまいます。

ということで、栄養価の高い食品を求める観点だとサバ缶、イワシ缶の方が断然良い!という結論でしたー。

サバ缶

もちろんツナもおいしいしたまに食べたいので常備しております。できればノンオイルタイプ、化学調味料不使用の野菜スープ煮タイプの方がおすすめです。ぜひ、頭の片隅に入れておいていただけましたら幸いです。

ちなみにつっしーさんのレシピ再現で低温調理で自家製ツナを以前に作って食べましたが、こちらは栄養価的にも市販のものとは別物でとてもおいしかったです。低温調理器ユーザーでしたらぜひ、つっしーさんのお力を借りてみてはいかがでしょう。
【つっしーさんのレシピ再現】低温調理で自家製ツナ作り!

という事で本日はここまでです。最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼以前にもおすすめしたいわしの煮つけ缶。化学調味料無添加かつ、自分で煮るよりむしろおいしいから買う…という保存食を超えた魅惑の保存食です。

▼サバの水煮缶やさば味噌缶も異常に安いと思ったものは原材料や生産国を確認して。ものによって美味しさに差はあります。

 

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えのきだけの健康効果について

こんにちは、本日はえのきだけについて取り上げてみようと思います!

えのきだけ。独特の食感と何も味付けしなくてもまろやかなキノコダシの風味が絶妙でおいしいですよね~。それが嫌いという方も中にはいらっしゃると思うのですが…

どこにでも売っているキノコ。しかも年間通して比較的安い、しかもヘルシーで食物繊維豊富なえのきだけ。ヘルシーなイメージは漠然とありますが、実際食べてどんな効果が期待できるのか、改めて魅力満載ですので見ていきましょう!

えのきだけの健康効果について

まずはご存知、キノコ全般に豊富な食物繊維について。

生のえのきだけ100gあたり3.9g含まれており、うち3.5gは不溶性食物繊維となっていましてキャベツの2倍の含有量となっております。非常に優秀ですねー。

と言われてもうーん…という感じかもしれませんが、できれば不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を2:1のバランスで摂ると良いと言われているので他の食材で水溶性食物繊維も摂るといい感じです。

私は水溶性食物繊維に関しては難消化性デキストリンを日々お茶やコーヒーに溶かして摂取してますが、手軽なのでおすすめではあります。

ちなみに不溶性食物繊維は水分と一緒に摂るとカサが増して腸を刺激しながら便を押し出すような効果があるのですが、食べ過ぎると逆に便秘になったり軟便になる可能性があるので食べる量にはご注意を

えのきだけとキャベツの蒸し煮

えのきだけとキャベツを水をパラっとかけてただ蒸し煮しただけなのにおいしい。

 

そしてここからはえのきだけに含まれる栄養素のお話でして、研究者による人体実験をクリアしているデータなので信ぴょう性が高いです。

えのきだけだけに含まれる脂肪酸、その名もエノキタケリノール酸という内臓脂肪の減少効果のある脂肪酸がありまして、昨今テレビとかで取り上げられてご存知の方も多いのではないでしょうか。

テレビで見たものを鵜呑みにするのはいかがなものかと思いますが、エノキタケリノール酸については摂り方さえ工夫すれば効果期待できるかと思います!

実験ではエノキタケリノール酸を2週間摂取したところ内臓脂肪が22%減少したという事なので、まずは継続して摂取がマストです。なんでもそうですが…。皮下脂肪でなく内臓脂肪が減少という事で効果があればなかなかいい感じですね!

摂り方ですが、エノキタケリノール酸、あとキノコ全般に含まれているキノコキトサンなどはキノコの細胞壁に含まれていると考えられているので、生のエノキをそのまま調理してもおそらく摂取ができません!

細胞壁を壊した状態で食べればOKという事なのですが、ではどうしたら良いか。

一番手軽で手っ取り早いのが冷凍です。

先日のつっしーさんの料理チャンネルで冷凍調理法がありましたが、まさしくこちらです。つっしーさんが言っていた通りで、冷凍してできる氷の結晶のようなとげのようなものがキノコの細胞壁に刺さって破壊します。そして解凍される際に刺さったとげが溶けてなくなるので解凍後は細胞壁が壊れた状態になっている訳です。

凍って溶けると水分が抜けてふにゃふにゃになっている、あの現象ですね。つっしーさんの解説が非常に分かりやすく、改めて謙遜いたしました!

ただ先日も少し触れましたが、完全に解凍した状態では成分も旨味も霜に流れ出た状態になってしまうので、冷凍したえのきだけを料理に使う際には凍ったままで鍋やフライパンに投入する事。これが鉄則です。

エノキタケリノール酸は生のエノキ100gあたり800mg含有、横浜薬科大学の渡邊泰雄教授らの研究でβアドレナリン受容体刺激を介した脂肪分解促進作用が寄与している可能性があると認められた実証データになります。

えのきだけをおいしく食べるにはできれば生で新しいうちに食べるのがベストかと思いますが、使いきれずにやむを得ず冷凍した場合はぜひこれを意識して調理してみてはいかがでしょうか。

 

という事で少し長くなりましたが、何かの参考になりましたら幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼水溶性食物繊維はお茶やコーヒーに溶かせば手軽に摂取できちゃいます。主なトクホのお茶の正体。

▼冷凍する際は空気に触れないようにフリーザー袋に入れた状態で空気を抜いて。

▼冷凍するのはちょっと、という方はもちろん乾燥えのきもありです。手軽さも◎

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アーモンドのアンチエイジング効果

本日もお越しいただきありがとうございます!

「アンチエイジングに絶大な効果を持つアーモンドの栄養と効果の話」という事で、アーモンドのお話です。

今回はアーモンド単体について取り上げるのですが、そもそもナッツ類全般おすすめで以前にも1記事書いてますので、まずは下記の記事からご覧いただければより今回のアーモンドの魅力を感じていただけるのではないかと思います!ぜひぜひ。

【おすすめアイテム】クルミ・アーモンド・カシューナッツの小分けミックスナッツ

アーモンドのアンチエイジング効果

上記の記事では主にナッツ全般に多く含まれる良質な脂肪分、オメガ3脂肪酸について書きました。

ナッツは小粒な中に様々な栄養素が含まれているのでとても1回では書ききれず。という事で今回はアーモンドの栄養と効果、その中でもアンチエイジング、つまりは老化防止に一役買ってくれる栄養素について書いていこうと思います。

どこにでも売っていて手軽に摂れる食材なので、ぜひ今一度アーモンドを見直す機会???にしていただけましたら幸いです!

 

その前にまず老化現象ってどうして起こるの?という問題ですが、加齢の問題を除いて例えば若いのに肌の衰えが目立つ、とかシミ、シワが多いとかで年齢より老けて見えるという場合は体がいわゆる「サビている」「負担がかかっている」可能性が高いです。

一般的に肌にハリ艶があれば年齢よりも若く見えますし、過剰な活性酸素に浸食されなければ生活習慣病にもかかりにくいですし、見た目にも健康体を維持できるので若い印象になるかと思います。

という事でよく手を出してしまいがちなアンチエイジングの総合サプリメントですが、悪くないですがやはり基本は食材から摂取した方が効率よく吸収されますし、サプリメントも他の栄養素と一緒に摂らないと吸収されない場合もあるのでできれば毎日無理なく継続して摂取できる食べ物を見つけた方が良いよねーというお話です。

そんな方にはアーモンドをおすすめします。なんでかって言うと、

  • オレイン酸の抗糖化作用でAGEs(終末糖化産物)蓄積を防ぐ
  • ビタミンEの抗酸化作用で活性酸素を減らす

というダブル効果があるからです!

AGEsについては「低温真空調理で肉がおいしくなる理屈をわかりやすく解説!その2 健康効果からAGEsのお話まで」という記事をご参照いただきたいのですが、簡単に老化の原因要素で、たんぱく質と血中に急増した糖が結合すると発生する物質で、一度発生すると体に蓄積されてしまうというとても厄介な奴。

オレイン酸は血糖値の上昇を緩やかにする作用があるので、タンパク質が糖化するのを防いだり、糖化する前に分解できる猶予期間が生まれるからAGEs化を防げるという訳。

そして、オメガ3脂肪酸が豊富だと有名なのはクルミなのですが、ビタミンEの含有量で言ったらなんといってもアーモンド。100gあたりのビタミンE含有量はクルミ3.6mg、アーモンド31.2mgなので約8.5倍。摂取目安は男性7g、女性6gくらいなので大体1日20~25粒くらい食べればOK

しっかりした根拠があるので安心材料ではないでしょうか。というのがアーモンドのアンチエイジング効果でしたー。

アーモンドのアンチエイジング効果

「8人にアーモンドを5ヶ月間毎日25粒食べてもらい、体内のAGEsの数値を測定したところ、AGEsが50%減った」という慶應義塾大学医学部教授の井上浩義氏のアーモンドの抗糖化作用を調べる実験結果もあり、ちょうど私が現時点でミックスナッツ毎日摂取生活半年くらいになり、このデータを見た時若干のモルモット感を感じました。笑

実際毎日食べてる人の感想を最後に書いておきますが、もうですね、数か月前から自慢できるくらい肌が異常につるつるなんです。私、化粧水と乳液はおまけ程度の肌ラボしか使ってないのでサンプル数1ですが自分の中では結構実証してる感はあります。

低温調理とか添加物ほぼ食べてないとかその辺も関与してるはずですが、肌の状態に関しては間違いなく年齢よりも若いです。

ナッツ自体のカロリーはそれなりに高いですし良い脂肪分とは言え過剰摂取すれば太ります。なので、1日これだけ食べると決めて、お菓子の代わりにナッツ、と置き換えて習慣化するのがおすすめです。

ぜひ、お試しいただければ幸いです!最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼圧倒的におすすめなのが毎日決まった量食べられる個包装ミックスナッツ。カリフォルニア堅果さんのは自然の甘みと香ばしさが素晴らしくおいしいです。

▼個包装でないタイプ。開封したら野菜室保存がおすすめ。

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イミダゾールジペプチド豊富な低温調理鶏胸肉

唐突ですが皆さま、鶏胸肉は食べていますでしょうか?

高たんぱく、さらにタンパク質のアミノ酸スコアが高い、そして何より素晴らしい栄養価なのに安いことで愛される鶏胸肉。

しかも皮以外のお肉の部分は脂肪分が少なく言わずもがなヘルシーでおいしいですよね!私も大好きで週4~多い週は毎日食べてます。

そんな高コスパな鶏胸肉ですが、最近なんとさらなる魅力を知りました!今回は「鶏胸肉がさらに魅力的になる!イミダゾールジペプチドとはどんな栄養素?」という事で、ダイエットやタンパク質補給のために常食している方もさらに魅力的に感じられるであろうすごい栄養素、イミダゾールジペプチドという栄養素についてご紹介していきます!

 

早速ですが、イミダゾールジペプチドを手軽に摂取するには鶏胸肉、またはささみだけとなります。

そして結論からどんな栄養素かというと、体内でアミノ酸に変わる、抗酸化作用による疲労軽減効果のある栄養素なんです!鶏胸肉で疲労軽減効果??となりますが、疲労軽減にとどまらず、睡眠の質も上げるのではないかと言われています。

鶏肉でもどうして鶏胸肉やささみに多く含まれるかというと、このイミダゾールジペプチド、渡り鳥が長距離長時間飛行したり、または回遊魚が泳ぎ続けるのに使っている栄養素なんです。つまりは鳥が翼を広げて飛行する、翼の付け根の部分、胸の筋肉に含まれている、という事なんですよね。

渡り鳥が途中で、あぁ~もう限界来たし…今年はここまでで良しとするか…十分頑張ったよな俺…となってしまったら大変ですよね。笑

そうならないように、疲労が溜まってから回復でなく、疲労をため込まないように抗酸化作用を働かせてくれるというのが原理なんですねー、イミダゾールジペプチドという難しそうな名前ですがこう考えるとなんとなく納得できます。

 

では鶏胸肉にどれくらい含まれているかですが、鶏胸肉100gあたり1223mg含有しているとの事。毎日200~400mg摂取すると効果的と詳しいサイトに記載がありますので、鶏胸肉を一日に約1/2枚食べればそれでクリアしちゃいます。楽々ですね。

そして最後に吸収率を上げる食べ方、調理の仕方を書いてシメたいと思います。

大きく分けて2つ。

  1. ビタミンCと一緒に食べる
  2. ゆでこぼさない&熱に弱いので低温で調理する

ですので私はこんな感じです!

イミダゾールジペプチド豊富な低温調理鶏胸肉

anovaでもボニークでも良いのでとにかく鶏胸肉を低温調理して、サラダチキンのような鶏ハムのような感じに。

それにレモン汁、ブラックペッパー、アルペンザルツ(岩塩)をかけて白ワインにぴったりな一皿に。笑

低温調理サラダチキンについては以前に書いたのでリンクを貼るだけにしておきますが(低温真空調理で基本のき!鶏胸肉でサラダチキンの作り方)、とにかく水分が逃げずに肉のたんぱく質も変性せずに仕上がるので鶏胸肉の概念を打ち砕くようなしっとりした柔らかさに仕上がるんですよねー!これは感動ものなのですが、やってみないと実感できないです。ぜひお試しいただければと思います。

 

という事でイミダゾールジペプチドについて簡単にまとめてみましたがいかがでしょうか。単なるダイエット食材という扱いではもったいないという事がお分かりいただけましたら幸いです。

サプリメントで摂取するよりもやはり食材から摂取した方が効率よく吸収できますし安上がりですので、低温調理鶏胸肉おすすめです。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

 

低温真空調理で基本のき!鶏胸肉でサラダチキンの作り方

▼低温調理器リンク。しっかり温度管理ができる信頼できるものを確実に選びましょう。

▼低温調理にぴったりなおすすめ容器

▼アルペンザルツ。塩の出方がパラパラ、ドバッと使い分けられる容器なこともおすすめです。

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焼きナス

こんにちは!手指の乾燥がひどくてたまりません…。あちこち切れてしまって痛くて。雪が降らないどころかよくよく長い事雨すら降ってないですからね。加湿器とワセリンがマストな今日この頃です。

さて、前置き関係なしに「なすは栄養がない、は本当?焼きナスにするだけでもおいしい魅力満載の野菜に迫る」という事で、栄養がないというイメージが強くなってしまっている野菜、なすの魅力に迫ります!

そもそも栄養がない野菜なんてありませんが、おそらくなすに栄養がないと思われてしまう理由のひとつとして「ほとんど水分」という事があるかと思います。その水分、なんとなす全体の約93%が水分です!では残りの7%にかけるしかないのですが、しっかり魅力、ありますよー!

 

まず、なすにしか含まれていない健康成分が皮の紫色の部分に含まれています。その名もナスニン

このブログをご愛読いただいている方は大体お気付きかと思いますが、大抵紫色の野菜に含まれていますが、このナスニンはポリフェノールの一種のアントシアニンの一種で非常に抗酸化作用が強いんです。

皮をむいてしまうとせっかくの希少ななすの栄養をそぎ落としてしまう事になるので皮ごといただきましょう。

ちなみにナスニンは熱には強いのでこんがり焼いてOKです。ただ水溶性なのでアク抜きにと長時間水に浸すのはNGとなります。そもそもナスを食べてアクを強く感じるという事はあまりないと思うのでアク抜きの必要性ある?っていうお話ですが。変色防止に水に浸すという方は要注意です。

 

それからもう一つ魅力はあります。それは食物繊維。スポンジ状で食物繊維なんてどこにあるの?と思いがちななすですが、実は食物繊維がバランス良く含まれているんです。

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、なすにはこの2つがバランスよく含まれています。カロリーも低い野菜ですし、ダイエットにも割と向いている野菜だったりするんですよね。

ということで、なすにはこんな感じで少ないながらもしっかり栄養はあります!夏野菜のイメージが強いですが、秋ナスは嫁に食わすなという事で実はなすのおいしい季節は寒くなりだしてからという事実があります。

私も先日焼きナスにしておいしくいただきましたー!

焼きナス

オリーブオイルでこんがり焼いて、生姜醤油で。定番のおいしさでした。AGEsの健康被害はいったん頭から取り去っておきました。

個人的には味付けなしで焼くだけならごま油よりオリーブオイルで焼く方が好きです。なすは油を吸収しやすいので極力大目に摂っても被害の少ない油にしておきたいところではあります。そこまで考えてはいませんでしたが。笑

という事でいかがでしたでしょうか。なすの魅力を噛みしめておいしく食していただけましたら幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼抗酸化作用についてはこちらの記事で軽く触れています。

アントシアニン豊富で抗酸化作用も期待できる紫芋について!紅芋との違いとは?

▼オリーブオイルはエキストラバージンオリーブオイルの質の良いものを。安すぎるのは100%オリーブオイルでない可能性があるので要注意です。

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