アホエンを最大限に引き出す低温調理にんにくサラダチキン

こんにちは!

さて、今回はにんにくの栄養を効率よく生産することのできる低温調理レシピです。

 

ただ、今回はレシピというよりも、低温調理だからこそ実現する、低温調理活用法(=温度管理が重要)という感じになります。

温度と時間設定などのレシピ自体はこれまでの記事とほぼ同様になりますが、低温帯で調理することによって発生する、健康に関与する偉大な成分を引き出せる、知って役立つ情報になるかと思いますので最後までどうぞよろしくお願いいたします!

 

それでは早速、まず今回注目する成分からご紹介です。

その名も「アホエン」

にんにく

独特な名前ですが、アホエン(ajoene)=アヒージョ(ajillo)の”アヒ”です。

アホエンはにんにくに多く含まれる殺菌成分「アリイン」が調理工程を経て変化する、健康に大きく関与するアミノ酸の一種です!

昨今の研究ではがん抑制効果があると発表されているほか、血小板凝集抑制作用(=血栓などを防ぐ作用)があるともされており、期待大な成分となっております。

 

そもそも生のにんにくのかけらの状態では、「アリイン」という殺菌成分として存在しています。

アリインの状態だと無味無臭ですが、切るなりすりおろしたりすると、アリイナーゼという酵素によってアリインがにおい成分のアリシンへと変化します。切ってから途端に臭うのはこれが理由ですね。

 

アホエン出てこんやん!と思われた方、少々お待ちください。ここからが低温調理によってアホエンを最大限に引き出す秘訣になります。

 

多くのにんにくの健康成分は、主にアリシンが加熱調理によって他の成分に変化することで生まれます。

今回アホエンを取り上げていますが、加熱調理することによって他にもスルフィド類の臭い成分など様々な成分に変化するので、オイルににんにくの風味を移して調理する料理などは栄養価的にもかなり良い感じです。

 

ここまでまとめますと、にんにくが傷つくことによってアリインがアリシンへと変化。

このままの状態でも殺菌成分ですが、アリシンを加熱調理することでアホエン、また他の成分への変化するのですが、100度以上の高温で調理すると酵素のアリイナーゼが失活してしまうのでアホエンは発生しません!

 

【重要】アホエンへの変化に必須条件は「60度~80度」で加熱調理すること。

そう、まさしく低温調理器がベストなんです!

にんにくをできるだけ細かく刻んだ状態(=すりおろし)で低温調理することによって、アホエンを最大限に引き出すことができるという訳です。

すりおろしにんにく

逆に、臭うのを避けたいのならば、にんにくをかけらのまま無傷の状態で高温調理すればアリイナーゼが失活してアリインのまま、臭うことなく体内に取り込む事が可能です。

ということで、低温調理でアホエンを最大限に引き出すのは非常に簡単。いつもの低温調理レシピにすりおろしにんにくをプラスするだけです!

 

【材料】

  • 鶏むね肉…1枚
  • オリーブオイル…大さじ1程度
  • 塩…上記総量の0.9%
  • すりおろしにんにく…1かけ弱~1かけ分
    (にんにくチューブの場合:小さじ1/2~1弱。チューブの場合は塩分が含まれているので塩加減を気持ち減らすのも良し。)

【作り方】

  1. 低温調理器を61度で1時間30分にセットする。
  2. フリーザー袋に材料全てを入れ、軽く揉み込む。
  3. 浸水法で袋を真空状態にし、お湯に沈めてあとは待つのみ。
  4. 袋にエキス入りのオイルがたまるので、袋の中に醤油と酢(分量外)を小さじ1程度づつ入れて混ぜればドレッシングができます!
アホエンを最大限に引き出す低温調理にんにくサラダチキン

袋の中で軽く揉み込んで仕込み完了。

アホエンを最大限に引き出す低温調理にんにくサラダチキン

浸水法で袋の空気を追い出して真空状態にしてお湯に沈めて待つのみ!

 

盛り付け時に強めにブラックペッパーを強めに振ると、より美味しいです。

アホエンを最大限に引き出す低温調理にんにくサラダチキン

これ、たまらなくクセになるおいしさです!にんにくが入るだけですごくジャンクな味になります!

 

温度帯は60度~65.5度であれば、アホエンへの変化かつ、肉のたんぱく質の変性手前(アクチンの変性)の温度で、肉の水分を保持したまま柔らかい状態で仕上げることが出来ます。

筆者は61度で1時間30分という設定を好んでいますが、基本的には「設定温度が2度上がると、必要時間は半分になる」ので、これをベースにお好みの設定で活用してみてはいかがでしょうか。

 

チューブのにんにくには添加物や保存料が入っていますが、小さじ1杯の量ですのでそこまで気にする必要はないと思っています。

生の方がより良いですが、楽さを優先して筆者は添加物少な目のチューブタイプを愛用しています。ものによっては添加物フリーのチューブもありますので、気になる方は下に筆者が使用しているもののリンクを貼っておきますのでご参考までにどうぞ。

以上、だいぶ長くなりましたが今回はこれでおしまいです。最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼添加物は保存性アップ目的のph調整剤のみの自然派すりおろしにんにく。

▼低温調理器 定番のAnova/BONIQ、手始めにプチプライスなものから始めてみるのも◎です。

▼低温調理にぴったりな容器。保温性、サイズ感ともに◎です。

▼海外製の低温調理器で付属しない場合は3P→2Pに変換アダプタが必須です。

▼ホールペッパーが数種類ミックスされているレインボーペッパー。割と大粒に挽けるミル付きタイプで香りがダイレクトに来るのでとても良いです。

 

▼塩は安定のアルペンザルツ。品質とコスパが良く、長らく愛用中。

▼オリーブオイルは加熱調理用であればそこまで高価なものでなくても大丈夫かと思います。

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フライパンひとつで超簡単手間なし絶品ペペロンチーノ

こんにちは!前回まで3回連続で痰による体調不良を訴えていましたが、耳鼻咽喉科で処方された漢方薬のおかげでほぼほぼ回復いたしました。ご心配おかけいたしました。(してないですね。笑)

 

さて、そんな元気になった筆者一発目の記事はパスタの記事です。

大人も子供もみんな大好きパスタ。外食で食べる派、パスタは簡単だから家で食べる派、様々かと思いますが、私は後者です。

外食で食べる派の場合はお店で食べるなら良いですが、コンビニパスタ常連の方は言わずもがな添加物まみれになるので要注意。では家で食べる派の方はどうでしょう?

▼以前にこんな記事をアップしました

フライパンひとつで全て完結!そして時短な絶品低温調理ツナのペペロンチーノレシピ

作り方はなんにせよ、パスタをゆでてソース作って絡めて、または炒めて。これならいいね!サイッコーだね!です。まさにおうちごはんですね。

 

ちなみに筆者の今日のランチは上記レシピのペペロンチーノ(具なしベーシックバージョン)でしたが、やはり死ぬほどおいしかったです。

フライパンひとつで超簡単手間なし絶品ペペロンチーノ

梅雨時期で全然晴れないのでちょっと明度上げたものの写真が暗いですね。ご了承ください。切実に早いとこ梅雨明けてくれ。

今一度書きますが、このペペロンチーノの材料と作り方はこんな感じです。

【材料】

  • ゆで時間5分パスタ…100g
  • 水…500ml
  • 塩…大さじ1/2
  • ★オリーブオイル…大さじ1強
  • ★にんにく…1片
  • ★輪切り唐辛子…お好みの量
  • ブラックペッパー(トッピング用)…お好みの量
  • 乾燥パセリ(トッピング用)…お好みの量

【作り方】

  1. フライパンに水と塩を入れて沸騰させ、パスタを4分ゆでる。火を止めて1分余熱で待つ。
  2. フライパンを傾けて湯切りする(ゆで汁の塩気を活用するので神経質に湯切りはしない。麺に少しゆで汁を含んでいる状態でOK。)
  3. 麺をフライパンの周りに寄せて中央に★の材料を入れて1分くらい弱火にかける。オイルににんにくと唐辛子の風味が移るので、全体を混ぜ合わせて完成。
  4. 盛り付けたらブラックペッパーと乾燥パセリを振る。

 

麺をゆでるも炒めるも、全てひとつのフライパンでできるので洗い物もまじで少ないです。そしておいしい…

麺も必要最小限の湯量でゆでるので沸騰するまでの時間もものの数分。時短でもあるのでしょっちゅう作ってしまうお気に入りレシピのひとつです。(そういや料理酒入れる事すら忘れたけど特に問題なくおいしかった…笑)

 

こんな感じで家にある調味料で簡単に作れるパスタですが、私が日頃気がかりに感じているのは「市販のあえるだけ系パスタソース」です。

食品メーカー各社や人気の雑貨屋さんではゆでたパスタにあえるだけのパスタソースを販売していますが、パスタってそもそもゆでたフライパンに調味料あえるだけでできるのに、あえるだけパスタソース要るか?と疑問視するとともに、市販するにあたって余計に加わってしまう食品添加物を危惧しています。

ということで前置きが長くなりましたが、今回は市販のあえるだけパスタソースの原材料を分析してみます。

 

今回はあえるだけでペペロンチーノ系のパスタソースに主に共通して入っている原材料を見てみます。

  • にんにく、食塩、アンチョビソースなど、こしょう、ローストガーリック
  • 植物油脂、食品精製加工油脂
  • ぶどう糖果糖液糖
  • 調味料(アミノ酸糖)、酒精、増粘剤、香辛料抽出物、乳化剤

 

このラインナップがベースかと思います。

上から見ていきますと、まず一番上のにんにくなど聞きなれた食材や調味料は問題なさそうですね。

問題なのはその下から3行。

あえるだけパスタソースの食品添加物

2行目の「植物油脂、食品精製加工油脂」ですが、これはいわゆるオメガ6、オメガ9が酸化した状態の油。オリーブオイルで自家製すればこういった油を摂取することはありませんが、市販品をあえるとかなりの健康被害が見舞われます。これは個人的にかなり避けたいレベルのやつですねぇ…。

▼油については今回は割愛しますのでご興味ある方は参考記事を参照ください。

油漬けツナの油分は体に良くない?DHAとEPAの含有量はサバ缶と大差ある?

 

3行目の「ぶどう糖果糖液糖」ですが、個人的にはへぇ~、入ってるんだという印象です。個人的には完全に悪いとは言い切れないけど摂らないに越したことはないレベルと捉えています。

というのも砂糖とは原材料、製造工程も全く違う糖分で、温度が低い状態で甘さが増すという性質の特性を持っているので、そっか…パスタにあえるだけで加熱しないから…なるなる…と意味深な納得をしました。

▼こちらについても参考記事があります。

スポーツ飲料1本やめてみるだけで肝臓が健康に?果糖ブドウ糖液糖と砂糖の違いと体への悪影響

 

そして最後、4行目の「調味料(アミノ酸糖)、酒精、増粘剤、香辛料抽出物、乳化剤」ですが、これははい来た危険なやつー。です。

調味料(アミノ酸等)はほぼ全ての加工食品に入っている食品添加物ですが、「等」というところがなかなかネックで詳しく何が入っているのかは分かりません。おもにざっくり化学物質を人工的に合成してグルタミン酸のようなうまみ成分に似せて作ったような添加物の集合体の総称なのですが、中にはそこまで問題ないもの、結構危険なものがあり、1回食べたからどうという事はないですが、常食しているという方は食生活改善を検討された方が良いと思います。

もちろん「アミノ酸」ではありません。某有名なうまみ調味料や顆粒の和風だしの原料はまさしくこちらになります。毎日の味噌汁のだしはもちろんほ〇だし!という方は・・・特に言及しないこととします。笑

 

増粘剤、乳化剤についても過去に参考記事を書いてますので割愛いたします。

食べて安全なチーズと危険度の高いチーズとは?ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い

 

酒精については間違っても料理酒ではありません。食品添加物に指定されているアルコールであり、今回の場合おそらく二酸化炭素の発生抑制、殺菌目的で仕様されているのではないかと思います。推測ですが。手指のアルコールスプレー殺菌のようなイメージです。

あえるだけパスタソースの食品添加物

いかがでしたでしょうか?パスタをゆでて手持ちの調味料をあえれば作れるパスタですが、市販品をあえるとこれだけの食品添加物を取り込んでしまう事となります。せっかくのおうちごはんなのになんだかもったいない気がしてしまいますね…。

ペペロンチーノならばオリーブオイル、和風パスタならばごま油、トマト系パスタならばプラスアルファでカットトマト缶やケチャップがあれば大抵は間に合いますのでぜひ、市販のあえるだけパスタソース買うなら良質なオイルや調味料を揃えましょう。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼発煙点の高いオリーブオイルは炒め物にも揚げ物にも使える万能オイル。サラダ油からオリーブオイルにシフトを推奨します。

▼ごま油も悪くないです。和風、中華系には欠かせないですね。

▼ブラックペッパーと乾燥パセリはパスタに欠かせないアイテム

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注意力が33%向上するほうれん草のサラダ

こんにちは!

本日は久々となりますが、メンタリストDaiGoさんの料理番、敬愛するつっしーさんの料理チャンネルレシピ再現しましたの回です!

多少手抜きしており完全な再現にはなっておらず若干残念な感じですが、いつも激しくお世話になっているつっしーさんの料理チャンネルに少しでも貢献したくシェアさせていただきたく思います!よろしくお願いいたします!

今回再現したのは「注意力が33%向上するほうれん草のサラダ」

工程自体はすごく簡単なのにおいしくて、さらに生で食べられるので水溶性ビタミンの流出がないというメリット付きのほうれん草サラダです。

以前に「シュウ酸を気にせず生で食べられる!サラダほうれん草がおすすめ!」という記事を書きましたが、ほうれん草を生で食べることで気になるのはやはりシュウ酸。ですが、これに関しても意外と簡単な方法でシュウ酸除去できる感動のレシピです!

つっしーさん曰く、「レシピどんどん載せて良い」との事ですが、あまり大々的には申し訳ないのでリンクを貼りつつあくまでシェアというかたちで控えめに書かせていただきます。

 

【作り方】

  1. ほうれん草2束分(2袋でなく、ほうれん草の束2つ)の茎1本1本に分けて、茎部分のみ10分間水につけてシュウ酸を除去する。
  2. 10分経ったら全体を軽く水洗い、水切りし、適当な大きさに切り分けてお皿に盛る。
  3. 下記の★の材料を混ぜ合わせたドレッシング、温泉卵、砕いたナッツをのせて完成。

★オリーブオイル…大さじ1
★バルサミコ酢…大さじ1/2
★塩…小さじ1/4
★ブラックペッパー…小さじ1/8

注意力が33%向上するほうれん草のサラダ

 

我が家は基本、卵買って来たら10個まとめてゆで卵にしてしまうので、今回本来温泉卵をとろーっとのせるところ、ゆで卵をのせてしまったのが上の写真。これが若干の残念ポイントです。やってみて分かりましたが、やっぱりこれは温泉卵がベストです。

ゆで卵でも悪くはないのですが、ドレッシングはドレッシング、卵は卵に味がはっきり分かれてしまうので、独特のクセのあるインパクト強めのほうれん草には温泉卵をとろーっとのせるのが正解だと実感しました。

 

シュウ酸はほうれん草の茎の部分に多く含まれているという事、なおかつ水溶性という特性があるので実は10分間水に浸ければ問題ないレベルまで除去できるという事で、頭が下がります。

今までほうれん草サラダ食べる時はサラダほうれん草買ってましたが、これなら普通のほうれん草でも大丈夫ですね!(サラダほうれん草にもこれからもお世話になりますが…)

 

やってみて分かったこともうひとつですが、今回葉の分厚い、若干表面がガサガサする感じの地物の大きく成長したほうれん草を使ったのですが、やはり生でサラダにするにはサラダほうれん草に近い、葉が薄目で柔らかいほうれん草でないとだめです。当たり前ですが、それを平気でやってしまうのが私なのです。笑

何はともあれとってもおいしくいただきました!

ほうれん草のシュウ酸除去して生でサラダに

なお、シュウ酸はほうれん草だけに含まれているものではなく、コーヒーやさつまいもにも含まれている灰汁の成分のひとつです。

摂り過ぎると尿路結石の原因となるので注意が必要なのですが、ほうれん草で言うと生の状態で毎日1kg食べ続けるくらいが危険なラインという事で、多少除去しきれなくても健康体の方であればとりわけ急に具合が悪くなるものではありません。

とはいえ、シュウ酸がまるごと残っている状態では口に入れた時の歯ざわりも悪いですし、口の中がアクで変な感じになりますので、この方法はかなりありがたい情報でした。

 

余談ですが、シュウ酸は腸内で吸収されて尿に排出されますが、カルシウムと一緒に摂ると結合して便で排出されるという特性もあります。卵と一緒に食べるというのも理にかなっていますねー。素晴らしいです!お好きな方はナチュラルチーズなんかと合わせるのも良いかもしれません!

 

という事で、最後に今回のレシピ元のつっしーさんのニコニコ動画料理チャンネルのリンクを貼って終わりにさせていただきます。

つっしーさん、いつも勉強になる料理や知識、ありがとうございます!

■メンタリストDaiGo&つっしーのメンタル料理講座

注意力を33%向上させるほうれん草サラダ

 

最近注意力が低下してボケボケなので、ほうれん草適量食べて注意深くハイエナのように生活できればと思います。(?)

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼エキストラバージンオリーブオイル&バルサミコ酢。品質の良いものの中から気になるものをを選んで自分好みのものを見つけるのがおすすめ。

▼アルペンザルツは容器の使いやすさも込みでおすすめの岩塩。どんな料理にもマルチに使えて便利。

▼毎日食べてるカリフォルニア賢果さんのナッツ。香ばしさと自然な甘みが素晴らしくおいしいのでエンドレスリピート中です。

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メカジキ(カジキマグロ)の低温調理

こんにちは!今回は久々に魚の低温調理記事です。よろしくお願いいたします!

では早速、今回低温調理したのはメカジキ(カジキマグロ)

どこでも手に入りやすいうえに、主に海外からの輸入品なので冷凍で送られてくるその過程でアニキサスの殺菌済みとなっているお魚。(国産品の場合は別)

以前につっしーさんのレシピ再現で自家製ツナづくりの際にも使ったお魚ですが、今回はツナにはせずシンプルにおかずとしての一皿、赤ワインのおつまみとしても抜群においしい低温調理メカジキソテーとして仕上げていきます!

つっしーさんの自家製ツナ再現記事はこちら→【つっしーさんのレシピ再現】低温調理で自家製ツナ作り!

 

今回はブライニングすることもなく、特になんのコツも手間な工程もありませんのでごゆるりとご覧いただけましたら幸いです。

ということでこちらのメカジキを低温調理していきます!

メカジキ(カジキマグロ)

それではレシピです。

 

【材料(2人分)】

  • メカジキ(カジキマグロ)…2枚
  • オリーブオイル…大さじ1
  • 塩…上記総量の0.9%
  • 魚料理用ミックスハーブ(あれば)…少々
  • ブラックペッパー…適量

【簡易バルサミコソース】

  • 完成後、袋に残ったオイル
  • 醤油…大さじ1くらい
  • バルサミコ酢(赤)…大さじ2くらい
  • みりん…気持ち程度
  • にんにくチューブ…少々

【作り方】

  1. 低温調理器を60度で30分に設定する。
  2. メカジキはキッチンペーパー等で表面の水気を取ってフリーザー袋に入れる。その他の材料も袋に加える。
  3. 低温調理器が設定の温度になったら浸水法で袋を真空状態にしてお湯に沈めて出来上がりを待つ。(すぐに食べずに翌日まで冷蔵庫で保存してもOK)
  4. 食べる際にメカジキをフライパンに移し、表面をバーナーで炙って完成!
  5. メカジキを取り出し、引き続きフライパンて簡易バルサミコソースの材料を半量になるまで煮詰めればソースも完成。

 

写真でダイジェストします。

メカジキ(カジキマグロ)の低温調理

材料をフリーザー袋に入れて準備。

メカジキ(カジキマグロ)の低温調理

60度で30分。
写真は一緒にサーモンも調理中ですが、手前がメカジキです。

メカジキ(カジキマグロ)の低温調理

このような感じに火入れできますー。

メカジキ(カジキマグロ)の低温調理

バーナーで表面を炙ります。

メカジキ(カジキマグロ)の低温調理

続けて簡易バルサミコソースを煮立てる、と。

メカジキ(カジキマグロ)の低温調理

お皿に盛ったらブラックペッパーを振って完成!

 

後がけブラックペッパーをミルでガリガリやって多めに振るとおいしいです。

しっとり柔らかくて箸もするっと入りますが、食感はしっかり残っていて絶妙においしい!バルサミコ酢との相性も本当に良いです!魚臭さもありません。

メカジキ(カジキマグロ)の低温調理

このようにしっとりほぐれます…美味…。

 

今回は60度で30分という低温調理器の設定で、これはツナづくりの時と同じです。魚のタンパク質の変性温度は20度と言われていて、45度を越えたあたりから硬くなり始めます。

つまりは、今回の設定だとしっかりと食感が残る感じに仕上がるのですが、いわゆる「サーモンのミキュイ」みたいな、フレンチなんかで出てくる半生の状態にしたいという方は45度近辺のギリギリのところを攻めれば良いということです。

ただ私は半生状態は苦手なのと、あまりギリギリのところを攻めるのはちょっと気後れするというのがありまして、確実に火入れはできるもののしっとりと柔らかい状態が目標となっております。もっとレアな状態が良い方は、温度調整してください。

 

表面は仕上げにバーナーで炙っていますが、なければフライパンで短時間軽く焼き付けてもOKです。低温調理しただけだとソテーというよりは蒸した魚という感じなので、表面を仕上げだけ一気に高温で焼き付けてメイラード反応を起こしてあげるとソテーとなり一段と風味が良くなりますよー。(メカジキはそこまで見た目に変化起きませんが)

使ってみると分かりますが、できればバーナーがおすすめではあります。

ということで本日はここまでです。最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼低温調理器選びは信頼のメーカー、しっかりレビューされているものを選んでください。

▼低温調理器用、ちょうどいいサイズのおすすめ容器。私も愛用中。

▼バーナーはイワタニさんのカセットガスならワンタッチで取り付けられます!

▼バルサミコ酢と使いやすいパッケージがおすすめの岩塩、アルペンザルツ

▼オリーブオイルは原材料がちゃんと「エキストラバージンオリーブオイル」なものを選んで

▼ご参考までに、ジップロック

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焼きナス

こんにちは!手指の乾燥がひどくてたまりません…。あちこち切れてしまって痛くて。雪が降らないどころかよくよく長い事雨すら降ってないですからね。加湿器とワセリンがマストな今日この頃です。

さて、前置き関係なしに「なすは栄養がない、は本当?焼きナスにするだけでもおいしい魅力満載の野菜に迫る」という事で、栄養がないというイメージが強くなってしまっている野菜、なすの魅力に迫ります!

そもそも栄養がない野菜なんてありませんが、おそらくなすに栄養がないと思われてしまう理由のひとつとして「ほとんど水分」という事があるかと思います。その水分、なんとなす全体の約93%が水分です!では残りの7%にかけるしかないのですが、しっかり魅力、ありますよー!

 

まず、なすにしか含まれていない健康成分が皮の紫色の部分に含まれています。その名もナスニン

このブログをご愛読いただいている方は大体お気付きかと思いますが、大抵紫色の野菜に含まれていますが、このナスニンはポリフェノールの一種のアントシアニンの一種で非常に抗酸化作用が強いんです。

皮をむいてしまうとせっかくの希少ななすの栄養をそぎ落としてしまう事になるので皮ごといただきましょう。

ちなみにナスニンは熱には強いのでこんがり焼いてOKです。ただ水溶性なのでアク抜きにと長時間水に浸すのはNGとなります。そもそもナスを食べてアクを強く感じるという事はあまりないと思うのでアク抜きの必要性ある?っていうお話ですが。変色防止に水に浸すという方は要注意です。

 

それからもう一つ魅力はあります。それは食物繊維。スポンジ状で食物繊維なんてどこにあるの?と思いがちななすですが、実は食物繊維がバランス良く含まれているんです。

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、なすにはこの2つがバランスよく含まれています。カロリーも低い野菜ですし、ダイエットにも割と向いている野菜だったりするんですよね。

ということで、なすにはこんな感じで少ないながらもしっかり栄養はあります!夏野菜のイメージが強いですが、秋ナスは嫁に食わすなという事で実はなすのおいしい季節は寒くなりだしてからという事実があります。

私も先日焼きナスにしておいしくいただきましたー!

焼きナス

オリーブオイルでこんがり焼いて、生姜醤油で。定番のおいしさでした。AGEsの健康被害はいったん頭から取り去っておきました。

個人的には味付けなしで焼くだけならごま油よりオリーブオイルで焼く方が好きです。なすは油を吸収しやすいので極力大目に摂っても被害の少ない油にしておきたいところではあります。そこまで考えてはいませんでしたが。笑

という事でいかがでしたでしょうか。なすの魅力を噛みしめておいしく食していただけましたら幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼抗酸化作用についてはこちらの記事で軽く触れています。

アントシアニン豊富で抗酸化作用も期待できる紫芋について!紅芋との違いとは?

▼オリーブオイルはエキストラバージンオリーブオイルの質の良いものを。安すぎるのは100%オリーブオイルでない可能性があるので要注意です。

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ささみの低温調理

こんにちはー。年末年始休みまであと一歩です、毎日寒いですがとりあえずなんとか休みまで乗り切っていきましょう!

さて、本日は久々に低温調理やってみた編をお送りします。

やってみたといってもそこまで実験的要素はないのですが、調理したお肉はこちらです!

国産若鶏ささみ肉

鶏ささみです!グラム49円でむね肉と同じ値段になってました!なんと素晴らしい。むね肉も買いますがこうなったらささみも食べますよね。

ささみと言えばヘルシーで高たんぱく、チーズと大葉と巻いて子供のお弁当に…というイメージが強いですが、私は究極的におひとりさまでいかにおいしく仕上げるか、とストイックに調理している身なので、いつもどおり科学的に適切な温度と時間で加熱していただくスタイルです。笑

今回結構量入っているのを買ってきたのでシンプルに全部まとめて低温調理してしまいましたー。

【材料】

  • ささみ…10本位で468g
  • オリーブオイル…ささみ全体におおめにまとう量
  • 塩…上記総量の0.9%
  • ブラックペッパー…お好みの量

【作り方】

  1. 低温調理器を60度で1時間にセットする。
  2. 材料全てをフリーザー袋に入れる。
  3. 設定温度になったら浸水法で袋を真空状態にしてお湯に沈めてあとは待つのみ!

今回も写真でダイジェストしてみましょう。

ささみの低温調理

ささみの低温調理

ささみの低温調理

あとがけブラックペッパーとアルペンザルツ(塩)レモン汁がかかった状態です!やっぱり固くならずにしっとりしていておいしいですねー!

あ、筋すら取っていませんが筋の存在に全く気付くことなくおいしくいただけましたよー。

 

鶏胸肉の低温調理と同じ感覚ですが、肉の厚みがだいぶ違うので設定温度を1度下げています。

他は特に何も変わったことがないので、今日は少し温度設定選定基準について書いて終わりにしたいと思います。

 

まず、今回鶏ささみなので厚みが1.5cmとしますと、肉の中心部が水温と同じ温度に到達するのがお湯に沈めてから35分後。

鶏肉にいるサルモネラ菌とカンピロバクター菌を殺菌すべく、最低56度以上での調理が必要。私は安心して食べたいので鶏肉に関しては60度以上で加熱しているので今回は60度に。

60度だと12分は最低加熱が必要なので、35分+12分=47分は必須。ここに保険をかけて60分、という訳です。

そもそもしっかり温度管理ができている事、オリーブオイルを入れて、真空状態にして、熱の通りが均一で正確であることが大前提ですが、こんな感じで基準値ははじき出せます。

 

いかがでしたでしょうか、そもそも料理写真がささみ丸ごとドカーンとお皿に乗せたものな事を若干反省しております…笑

スライスするなり、チーズのせて部分的にかるく炙って焦がしたり、そんな感じにするとより食べやすく、おいしくなるかと思います!

むね肉以上に高たんぱくなささみ肉、低温調理ならば平常通り簡単放置で手軽に食べられますのでぜひぜひ!

それでは本日はここまでです。最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼低温調理器選びは信頼のメーカー、しっかりレビューされているものを選んでください。

▼低温調理器用、ちょうどいいサイズのおすすめ容器。私も愛用中。

▼最近出版された日本語版の低温調理の本

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低温調理手羽元の煮汁で油そば

寒いです…いよいよ自宅の室温が10度を切りました。既に活動限界です…笑

それでは暖房つけて今日も書いていきます!

と言っても今日は軽めの話題で、先日アップした「若鶏手羽元の低温調理!絶妙においしい韓国風ピリ甘辛煮を放置するだけ簡単調理」の少ない煮汁をアレンジしてこんなの作りましたー。

低温調理手羽元の煮汁で油そば

これは何かと言いますと、油そば、ならぬ油ひやむぎです!

夏の残りの冷や麦に和えただけで何の麺に和えても良いのですが、とにかく低温調理で煮た手羽元のダシと脂が良い感じに麺に絡んで超絶おいしかった!

作り方は、ただ煮汁をひやむぎと混ぜて、醤油と少しのごま油で味を調えただけです。最終的にブラックペッパーを振りましたがこれがまた最高でした!

 

と、この油そば、油が3種類入っています。

  1. 手羽元の脂
  2. 最後に味を調えたごま油
  3. 低温調理する時に入れたオリーブオイル

割と必須脂肪酸と飽和脂肪酸がバランスいい感じになっているかと思うのですが、今回軽くお話したいのは3番目の低温調理する時に入れたオリーブオイルです。

低温調理する際にどんな食材でも基本的に必ずオリーブオイルを入れますが、どうしてオリーブオイルなのでしょう。

「体にいいから!」と言われてしまえばそれは間違いではないのですが、今回の論点ですと「加熱しても酸化しにくいから」という部分になります。

あと、低温調理する際には袋を真空状態にしますが、オイルを入れることによって食材に均一に火が入ること、あと空気が入って水面に浮いてきにくくなるという点はそもそも基本としてオイルを入れる理由のひとつです。

まず、オリーブオイルの70%~80%はオレイン酸という不飽和脂肪酸が含まれている訳なのですが、このオレイン酸は熱に強く酸化しにくいんです。酸化しにくいというのを具体的に掘り下げますと、発煙点が210度と高いので、家庭で調理するレベルでは酸化が起こらないというお話です。

ちなみに揚げ物はおよそ180度みたいなので、揚げ油にオリーブオイル使うのもったいないですが、オリーブオイルで揚げれば健康的な揚げ物が楽しめます!

という事で発煙点に達するとオイルは酸化を始めて、過酸化脂質という脂質になり、発がん性物質へと変わるから体に言い訳がなく、そもそも揚げ物はおすすめできないという事なのです。

ちなみにオレイン酸は不飽和脂肪酸の中で一番発煙点が高いです。オリーブオイルはサラダにかけるとかドレッシングに使うとか、そういうイメージが強いですが、ぜひサラダ油を撤去して普段使いの油として出迎えてあげることをおすすめします!

今回後から最終的にごま油で味を調えていますが、低温調理する時から入れないのはここに理由があって、後から少量使う分には害にならないという訳なんですねー。

という事でした!いかがでしたでしょうか。

オレイン酸は悪玉コレステロール(LDL)を減らす作用があるのでぜひ普段からデイリーユースして健康効果も高めていきたいところです。酸化した油を取ると胃もたれの原因にもなるので、おいしく食べた後も気持ちよく過ごせるように良い油で調理した料理を食べる事が基本ですね!

本日も最後までご覧いただき誠にありがとうございました!

 

▼安価すぎるオリーブオイルはなんと偽物の可能性あります。ばか高くなくていいので品質の良いことがパッケージでわかるエキストラバージンオリーブオイルを選びましょう

▼低温調理器のおすすめ

▼先日、わかりやすい低温調理の本が発売されたようです

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アトランティックサーモンの低温調理

こんにちは!今日は休日なのですが、何が起こったのか朝8時から目の前の一軒家のブロック塀を破壊する工事が始まり、ものすごい騒音にびっくりして目が覚めました…。

窓を全部閉めても防ぎきれない物凄い騒音。こういうのって事前にチラシを入れておくとか、そういう配慮必要だと思いますが。

あまりにもモラルがなさすぎると感じるのですが、ここまでの騒音が出ると分からなかったのでしょうか…。

 

と、そんな諸事情はここまでにして、今日は久々に低温調理ネタです。

先日は旬の秋鮭を低温調理しましたが、今回は海外産のアトランティックサーモンを調理しました。

アトランティックサーモンの特徴は何と言っても脂が多く非常にまろやかな味という点。マグロでいうところの大トロでしょうか。

アトランティックサーモン

半額な事は気にしないでください。笑

 

材料や作り方は秋鮭の時と全く同じなので記載は割愛させていただき、秋鮭の記事のリンクを貼っておきたいと思います。

魚もおいしく低温調理!旬の秋鮭を放置するだけ簡単調理

秋鮭とアトランティックサーモン、低温調理器の設定を同じにして調理したら仕上がりは問題なく出来上がるのか?という実験?です!

低温調理器の設定は55度で40分。

アトランティックサーモン

オリーブオイル少量入れるのをお忘れなく。

アトランティックサーモンの低温調理

ででーん。完成しましたー!

アトランティックサーモンの低温調理

うんうん。良い感じです。

アトランティックサーモンの低温調理

柔らかすぎて袋から取り出す際に身が崩れてしまったのでこういった写真になってしまいましたが、実食してみると非常にやわらかまろやかでとってもおいしかったです!

結果として、低温調理器の設定については秋鮭と同じ設定で問題はなかったです。

 

同じ設定でも秋鮭は秋鮭の持ち味のもっちりしっとり感を最大に出せてる感じで、アトランティックサーモンはやっぱり持ち味のこってりまったり柔らかな部分が再現できることが分かりました。

ただ、アトランティックサーモンの場合は特に魚感が強いので、仕上がってから最後に皮目の部分をバーナー又はフライパンでしっかり焼き付けると香ばしくておいしいです。

なお、脂身が多いサーモンにはクセの強いハーブが相性抜群です。苦手でなければタイムやローズマリーが入った魚用のミックスハーブを一緒に入れて低温調理するのがおすすめです!

バーナーで炙るとハーブが焦げて香ばしい爽やかな香りが引き立つので、最後のひと手間として焼き目をつける場合は一層おすすめです!

 

何度も書きますが、低温調理に関しては温度と時間がしっかり管理できることが大前提です。低温調理器をこれから購入しようと検討されている方は実績のある信頼できるメーカーのものを購入することをおすすめします。

 

という事で今回はアトランティックサーモンの低温調理、秋鮭と同じ設定でおいしく仕上がるのかの実験。

結果、大丈夫だった!でした。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました!

 

▼低温調理器はしっかり温度管理できる信頼できるものを選んでください。レビューもしっかりご確認を。

▼低温調理にちょうどいい容器。鍋でも良いですが、透明だから調理中でも中の様子が見えるのとずれた状態でもフタを載せて調理すると保温性がグンと高くなります。

▼魚料理にこれさえあれば万能なミックスハーブ

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